アイリッシュフルート考察7:ヘッドコルク

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この棒を見て何に使うか分かる人はこのブログを読む必要の無い人です(笑)。
 フルートの管内部の頭の部分はコルクが詰まっています。歌口(息を吹き込む穴)からこのコルクまでの長さというのは微妙でして、ここが狂うとオクターブの音程がずれますしきれいな音が出ません。ここを調整したい、または掃除をしたい、見てみたい、コルクが痛んでいるので交換したいなど必要になったら必ず歌口からコルクの距離を正確に測り記録しておきましょう。その測るためと、コルクを外すため、最後にコルクをはめた後の調整にこの棒が必要です。けして掃除棒のような細い棒で押してはいけません。コルクを痛めてしまいます。写真上2本はキリ(木工具)から、3.4本目は油絵用の筆から作りました。丸木材買ってきて、定規をコピーしたのを貼れば簡単に作れます。管内部に入るできるだけ太い棒の方がコルクを痛めないです。1番下のはアウロス社トラベルソ用掃除棒で最初のコルク位置が白く刻まれています。
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棒を頭部管に差し込むと歌口の中心に白印がきます。ありがたいです、良心的だと感心してしまいます。で、自作のゲージ棒を入れると数値で記録する事ができ他のフルートにも使えます(写真下)
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ところで、いったい中はどうなっているの?お答えします
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ヘッドキャップを回す事によって位置を調整できます。モダンフルートやクラシックフルートも大体同じ構造ですが、クラシックフルート(古い木製フルート)の場合ねじ自体が木製であったりコルクの劣化によりここが破損していることが多いです。はずしたら最後、コルクを自作したりねじ部を切断したりする事を覚悟の上でやりましょう。本当です、私はやりました。
 最近のアイリッシュフルートはただ単にコルクが埋まっているだけの単純な構造の物がほとんどです。これはお手入れが楽ですが微調整が面倒で、このゲージ棒を突っ込んで押したりやり過ぎて逆に頭から押したりの繰り返しが必要です。そうそう、コルクの先端はコルクをカットしただけの物や木材や写真のように金属板であったりいろいろです。音質がだいぶ変わるんだろうな〜と想像されます。そのトップが削れたり位置が変わってしまうのを防止するためにも演奏後の掃除の時にコルク部を強い力でグリグリ押すのは避けましょうね。
 最後になりましたが初心者はコルクをいじってはいけませんと言うのが一応常識とされています。でも長い事フルート吹いていればいつかいじることになりますので知識として知っておく事は大切です。

目次はこちら→アイリッシュフルート考察
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by flymantacky5 | 2013-10-27 04:31 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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